初めて子供を塾に通わせた

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塾に通うメリット

まず,塾に通うメリットから。

その前に,塾に通ったわが子の属性を少し紹介します。塾に通ったのは,中3の約1年間です。3月に入塾しましたので,もうすぐ1年が経とうとしています。

通ったのは,5教科を教える塾ですが,理数のみ受講しました。(ルール上可能ですが,そういうことをしている人はごく少数のようでした。)

入塾前の成績と入塾後の成績を比較します。入塾前は模試を受けたことがなかったので,定期テストの学年順位でしか比較できないのですが,入塾前は20番前後,入塾後は一桁から15番くらい,という感じです。

ただし,塾でお世話になった理数が上がったわけではありませんでした。放置していた社会のテコ入れを家庭で行い,国語も少し問題集を解くようになったら少しずつ点数が取れるようになったためですので,通塾と直接は関係がありません。

ただし,間接的には関係があるかもしれません。というのも,入塾前,子供はテスト前2週間「しか」勉強しなかったのですが,少なくとも週に2時間(+隔週で2時間),塾で理数の勉強をしたわけなので,その分テスト前に余裕ができるようになりました。それにより,少しずつほかの教科に割ける時間が増えて,間接的に合計点が上がったという可能性はあります。

結論:宿題のチェックが甘い塾なら,通わなくていい

「で,結局塾は必要?」

の質問には,多く”NO”と答えます。

先ほど,週に2時間塾で勉強する,と書きましたが,これで勉強したような気になってもらっては困ります。1,2年生ならそれでもいいかもしれませんが,3年生で週に2時間塾に通ったくらいでは,成績は上がりません。

通うに値する塾かどうかは,適切な宿題を出し,それをしっかりとチェックし,解き直しまでさせるかどうか,という点です。

集団塾でこれを行うのは難しいでしょう。ほとんどやっていないのではないかと思います。子供の塾も,この県では最大手の塾ですが,ほとんど宿題のチェックをやらないため,子供はぼやらずに1年を終えようとしています。

チェックされない宿題をやるような自立した子供なら塾はいらないのです。そして,チェックされないと宿題をしない大多数の子供のために,塾は存在するのです。塾にいる間だけでは勉強時間が到底不足していますから,家庭でも勉強せざるをえないシステムをもっているかどうか,塾の存在意義は,まさにこの点にあるはずなのです。

テストを受けるためだけに莫大なお金を払う

塾に通わせている保護者の皆さんは,「夏期講習」「直前講習」と言われると,なんだか通わせないといけないような気がして大枚をはたいて出席させますが,その時間にお子さんが何をしているか御存じでしょうか。

カンは最低限の季節講習や直前講習を受けたのですが,その3分の1くらいは,テストを受けたり過去問を解いたりすることに費やされていました。その時間も講習費に含まれているのです。

当然,問題を解いている時間自体は何の学力の向上も起こりません。つまり,実際には3分の2しかサービスを受けていないのに,あの高い講習費を払っているのです。

冬期講習が一番驚きました。この短い季節講習の最初と最後に5時間もかけてテストをするのです。学力の向上具合を見る目的なのかもしれませんが,そんなことをしている間に,もっと自分に必要な勉強ができるのに,と塾なし族は思うのです。

また,最近,公立高校の過去問を解いているのですが,足を引っ張っているのは,理数です。勉強しているような気になって放置していたら,とんだことになっていました。結局,家庭でその補強をするはめになりました。

塾,いりませんでした。

塾に行くメリットのある生徒

塾を滅多切りにしましたが,塾へ行くことがプラスになるお子さんもいます。

というか,私も塾を経営しているのですから,そうでなければ困ります。

それは,理解に時間のかかるお子さんです。中学の授業を一度で理解できないお子さんには,塾に行く一定のメリットがあります。

一度塾で丁寧に新しいことを教えてもらい,その後,学校でもう一度聞くことでしっかりと理解が定着する,というお子さんにはむしろ塾はお勧めしたいくらいです。

ただし,その際には,きっちりと塾を選ぶことをお勧めします。

この少子化の時代,生徒と保護者が塾を選ぶ側です。

いい塾かどうかを判断する質問はこれです:

Q:「宿題はどのくらい出しますか?」

Q:「どのように答え合わせをしますか?」

Q;「宿題をやってきたか,どのようにチェックしますか?」

Q:「間違えた問題の解き直しはどのようにさせていますか?」

おそらく,タジタジする塾がほとんどだと思います。

塾が不要な生徒

反対に,塾が不要な生徒は,次のような生徒です:

①学校の授業が一度で理解できる(感覚的に,上位約20%くらいと感じます。偏差値約60。)

②宿題以外にも家庭学習をする習慣が身についている

③「答えをうつす」などの悪習慣がない

番外編:できれば周りに,受験の成功体験があり,受験までのおおかたのロードマップをイメージできる人がいる

この中で,不可欠な要素は①です。これが欠けていると,ほかがそろっていても塾なしでは成績が上がらず,わからないことが積み重なっていく可能性がありますので,要注意です。

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